headphoto/@alt

Q & A

和紙とは?
日本の伝統的な紙漉き(かみすき)手法で作られた紙のことです。主要な材料は楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)です。聖徳太子の時代に中国で生まれた紙の製法は朝鮮をへて日本に伝わりました。それからの1300年の間に、原料や製法を日本独自のものに改良し、いまではその美しさ、強さにおいて世界的に「日本の紙」いわゆる「和紙」として高い評価を得ています。
和紙と洋紙の違いを教えて下さい?
原料が違います。和紙の3大原料は、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)で、植物の外皮の直ぐ内側の繊維を使います。その繊維は強靭で、和紙の強さの秘密はその原料にあります。
洋紙の場合は木材の中身を使うので、原料としては豊富にありますが、その強さにおいては、和紙に遠く及びません。
和紙の良さを教えて下さい?
強くて破れにくい、軽い、やわらかい、保湿性がよい、墨や水を良く吸う、色がつきやすい、 通気性が良いなどの良さがあります。
和紙(製品)はどのくらい耐久性がありますか?
美濃和紙は1300年もの歴史があります。奈良の正倉院には現在も立派な文化財として美濃和紙が保存されています。他に類をみない耐久性があります。そのためお手入れ次第で何十年・何百年と持つ可能性があります。
和紙は環境にやさしいと言われますが何故ですか?
和紙原料の多くは栽培されています。そのため自然の山をこわしません。また和紙を作るときに化学薬品をほとんど使いません。手作業が多いので燃料などをあまり使いません。使い終えた和紙はリサイクルすることもできます。
良い和紙をすくのに必要なことを教えてください?
・品の良い原料です。
・冷たくてきれいな水です。
・きれいな空気です。
・良い道具です。
・長年の技術と経験です。
・根気とていねいさです。
昔は冬に多く和紙をすかれたようですがなぜですか?
昔の農家では稲作が中心の生活でした。冬の大切な収入源として紙すきをしていました。
それと冬にすいた紙の方が良い紙ができるからです。
冬にすいた和紙は良い紙と聞きますがなぜですか?
・冬は水がきれいで、繊維に不純物が入りにくいです。
・紙にシミが出にくいです。
・トロロがよく効き均等な和紙が出来ます。
・繊維同士のからみが強くなり、丈夫な和紙ができます。
和紙をすくのにどんなところがむずかしいですか?
すき流しといわれる方法では
・たくさんすいた紙を全て同じ厚さや重さにそろえることです。
・一枚の紙に厚さのばらつきをなくすことです。
・同じ品質に保つことです。
和紙を製作する時の苦労などを教えてください。
・品の良い原料を手に入れることが難しくなってきました。
・冬は手か凍るほど冷たくなります。寒い場所での作業は大変です。
・原料に含まれる節や筋などのチリを取り除くのは時間がかかり大変な作業です。
・冬や梅雨の季節は天気に左右されます。天気が悪いと紙の乾燥に時間がかかります。
和紙はどんなところに使われていますか?
昔は着物、ちょうちん、あんどん、うちわ、せんす、さいふ、薬入れ、ざぶとん、かるた、地図、本、大福帳、温床紙(おんしょうし)、雨傘(番傘や蛇の目傘)、その他いろいろなものに使われていましたが、今ではお金、障子、ふすま、かべ紙、ブラインドカーテン、照明器具(ちょうちん、あんどん)、造花やちぎり絵、名刺、習字用の紙、手紙、水引、包装紙、のし袋、伝統的な工芸品など沢山の用途があり、たくさんの可能性があります。
和紙作りについて困っていることはありますか?
・ライフスタイルの変化や海外からの安い製品の到来により和紙の需要が少なくなったこと。
・若手手すき職人も頑張ってますが、全体的に手すき職人の高齢化です。
・紙すき用具を作る人の後継ぎが少なく道具を手に入れにくくなったことです。
和紙の伝統を守るにはどうすればよいと思いますか?
・たくさんの人に和紙製品を使ってもらえるよう、魅力的な商品の開発です。
・たくさんの人に和紙の良さや伝統を知ってもらうことです。
・ライフスタイルに合った和紙の新しい使い方を考えることです。
・後継者を育てることです。
・行政の支援が必要です。
・和紙以外の伝統工藝と合わせて活性化することです。